養育者-子ども間相互行為における責任の文化的形成

文部科学省科学研究費補助金:若手研究(S)

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CCI高梨計画

「共同」から「自立」へ,「注意」から「価値判断」へ

京都大学学術情報メディアセンター
高梨 克也

目標

養育者-幼児間のインタラクションを通じて習得される、好き嫌いなどの価値判断や、善い悪いなどの道徳判断が、どのようにして徐々に子どもの自立的な判断になっていくかを解明する.(乳児の自発的な注意転換から、養育者が注意を向ける物に注意を引かれる「共同注意」へ、それがさらに子どもの自立的な注意転換へと、注意のベクトルが変化する様子をとらえる。)

着目する現象

共同注意や社会的参照

典型的な共同注意研究の問題

・結果と過程:「共同」の達成された状態や発達プロセスは研究されてきたが,これが達成されるまでの養育者-幼児間の振る舞いの連鎖関係にどのような多様性があるかが、体系的に分析されていない.

・生態学的妥当性:日常生活のどのような場面で自然に共同注意が生じるのかが解明されていない.

・対象の価値中立性:何のために共同注意が行われるかは、注視される対象にどのような価値づけがなされているのかを考慮しなければ、説明できない.

社会的参照に着目することの利点

・必ずしも「共同」的過程に限定されない.(単に同じ対象に注意を惹かれていた「共同」の状態から、判断を迷うときに養育者の態度を参照し、その上で行動を決定するという、自立的な判断の状態へと、子どもが試行錯誤しつつ移行する様子が、観察できる。)

・情動発達の観点から,対象の価値づけに関する理解にアプローチできる.

・価値づけの対象は、その対象の自然な日常生活環境の中での役割とも関連している.

Topics

  • 本サイトは、文部科学省科学研究費補助金若手研究(S)として採択されたプロジェクト「養育者ー子ども間相互行為における責任の文化的形成」(平成19年10月~平成24年3月)のホームページです.
    CCIメインサイト設置にともなって、サイトリニューアルを行うとともにURLを変更しました

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