アルバカーキー派遣報告
京都産業大学
国際関係学部・教授
川島理恵
今回アルバカーキーにおいて心理人類学会に参加し、さまざまな発表を拝聴することができ、非常に有意義であった.特にChildren’s Interactions with Peers and Others in Learning Environmentに参加し、それぞれのフィールドにおいて子供たちの学びの形態について議論した.Camilla Morelli(University of Bristol)の発表では、Matsesの子供たちの認識するアマゾンのecologyについて,子供たちが描く絵を利用して調査している点が非常に興味深かった.今後の本プロジェクトにおいて現地の子供達に絵を描いてもらい、それを利用すると言った流れの可能性について議論した.
またEruptions of Liveliness: Native American Health in the 21st Centuryについてのパネルでは、CherokeeやNavajoの伝統的なhealth managementに関する発表がとても興味深かった.自らもNurseとして長年Navajoのpatient careに携わってきたJennie R Joe (University of Arizona)の発表では、西洋医療とともに伝統的な医療を行うことで、Patient-Centered careを実現させてきた経緯や課題などが明らかとなり、非常に興味深かった.Native AmericanとしてのResilienceを高めるためにもHealthの問題は重要であり、Culturally appropriate careを行う上で配慮すべき点についての議論が活発に行われていた.
